勝善寺は、房総半島の南部にあります。寺のある南房総市富山地区には、「子どもの海」として知られる岩井海岸や「南総里見八犬伝」の舞台となった富山(とみさん)、道の駅「富楽里(ふらり)」があります。
[「子どもの海」岩井海岸]
[南総里見八犬伝の舞台「富山」]
気候が温暖なため、四季折々の花や小鳥、蝶たちが自然いっぱいに出迎えてくれます。寺の周辺には群生した水仙や岩井海岸が眺望できる「すいせん遊歩道」や「南総里見八犬伝」で伏姫が籠ったとされる洞窟などが見られる「とみさん遊歩道」があり、一年を通してカメラやリュックを背負って訪れる人が多い所です。
勝善寺は、南房総市二部(にぶ)仏谷(ほとけがやつ)にあります。
[すいせん遊歩道起点 道の駅「富楽里」]
[すいせん遊歩道からの眺望]
[仏谷と勝善寺]
境内の自然
[春:桜と本堂]
[夏:百日紅と本堂]
[秋:柿と本堂]
[冬:雪と本堂]
[紅葉と庫裡]
[銀杏と石畳]
[蘇鉄と向拝(ごはい)]
建物
[本堂]
[甍]
[鐘楼]
[諸尊堂]
[水屋]
[庫裡と崋山場]
本堂内部
[内陣]
房州の生んだ名工後藤義光の彫刻
明治2(1869)年に火災で焼失した本堂は、明治19(1886)年に落慶しました。その後、明治35(1902)年に向拝を付け加え後藤義光の彫刻が施されました。
[向拝に初代後藤義光の彫刻]
[初代後藤義光の彫刻]
川名楽山の本堂格天井
明治19(1886)年、本堂参詣席の格天井に、房州の絵師川名楽山らが81枚の雲龍図を描き、本堂は落慶しました。
[雲竜図]
[格天井に描かれた雲竜図]
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菱川師宣の過去帳と作品
「見返り美人」を描いた浮世絵師菱川師宣は、房州の出身です。没年が不明でしたが、当寺第28世住職釋義昌は過去帳にそれを発見しました。師宣の妹「ヲカマ」は、第18世釋寂榮の坊守(住職の妻)であったので、過去帳に師宣の没年を記したのでしょう。 釋義昌が蒐集した作品を保管しています。
[菱川師宣の没年を記した過去帳]
[「狂言づくし」の版木と刷画]
「国宝とは何者ぞ。宝とは道心なり。
道心ある人を名づけて国宝となす。」
(伝教大師最澄)
「宝の山に入りて、手を空しくして帰ることなかれ。」
(源信僧都)