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門徒のひろば

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田村晋一氏報恩講感話(2016.11.19)

田村晋一氏報恩講感話(2016.11.19)

2017.01.05

田村晋一氏感話報恩講dscf5651

無灯火運転

推進員 田村 晋一 氏

房日新聞の読者コーナーに「早めの点灯は運転者のマナー」という記事がありました。「日没前後に高齢者の死亡事故が集中しているとのことだが、私もここに来て老いを感じることが多くあり、中でも視力の低下も否めない事実である。なるべくその時間帯は運転を控えようときめているものの、外出時思いもかけず遅い時刻となり、日没近い時間帯の運転で、対向車の無灯火に遭遇することがある。そんなとき、その車の運転者は若者で、しっかりと良く見える目を維持している方なのだろうと想像する。しかし、運転免許証をいただいた時、早めの点灯について学んだはず。忘れずに守って欲しい」と。
私も昨年から視力が低下し、白内障の手術を行いました。道路交通法でトンネル内を通過する際には点灯が義務づけられています。しかし「しっかりと良く見える目を維持」していた以前は、私も無灯火運転であったように思います。そして最近は半数以上の車が、無灯火運転であるように感じています。自分の視力が低下したから、対向車の無灯火運転が非常に気になってきたのです。
各々が自分の判断でライトを点灯したりしなかったりしているわけですが、その根底には「自分さえ良ければ」という根性があるようです。
トンネル内で無灯火の対向車に危険を感じた時、フッと私の中にもあったその根性に気づき驚きました。仏教により、偽りない私の根性を知らされたのです。
「最近は法事は三回忌までしかしないところもあるとか、葬儀もしないところがある」と住職から聞きましたが、いろいろ苦労してこの九月に父の十三回忌をお勤めすることができました。法事は、仏教が伝わる大事な場だと聞いています。次世代に仏教を相続していく場だと思います。

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