京都・東本願寺御影堂での親鸞聖人七百五十回御遠忌法要(2011.5)を同朋唱和でお勤めする
京都・東本願寺御影堂での親鸞聖人七百五十回御遠忌法要(2011.5)を同朋唱和でお勤めする
2011.07.13
蓮沼典子さん
同朋の会に入れていただいて日も浅く、真宗について何も知らない私のような者が、このような宗門にとって重大な行事に参加させていただけたことに心より感謝いたしております。
参集された人々は皆様深く宗門に帰依され日々の行いも正しい方々ばかりなのだと、圧倒される思いで私はこの身が恥ずかしいと思いました。参加の動機は只の好奇心だったからです。
しかし、時間が経つにつれてどこか安堵している自分が居りました。そして普段は歴史的建造物ぐらいにしか思っていなかった東本願寺の中に足を踏み入れ、整然とした人の流れに導かれてお堂に入り、着席して御真影に向かい、ああこの方があの親鸞聖人様なのだと目に焼きつけました。
正信偈唱和の声が湧きあがる中、いまだ身についていないお経の中の言葉を細々と唱えていると、もっと早くこういう場所に居るべきではなかったかと後悔に似た思いにとらわれました。後悔先にたたずです。
煮ても焼いても喰えない自我というもののとりこになって生きて来て、今この年になって深く腑に落ちる言葉の数々に会える真宗の門の中に入れていただけることがとてもありがたく、感謝いたしております。
楽しい企画を立て準備に奔走して下さった役員の皆様、道中、陰になり日向になり見守り続けて下さっていた各寺の御住職の皆様に心より感謝申し上げます。
寺報71号より