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門徒のひろば

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認知症介護を通して            

認知症介護を通して            

2012.11.17

廣嶋 みき江 さん

 

私は、認知症の方だけが入る小規模のグループホームという介護施設に看護士として勤めています。そこでは認知症の方々が元気に過ごしております。その方々とふれあう中で感じたことをお話ししたいと思います。
みなさん、認知症について色々報道等でご存知だと思うのですが、どのように理解されていますか?
自分は絶対に認知症にならないとお思いの方はいらっしゃるでしょうか?いらっしゃったら手を挙げていただきたいのですが・・・。誰でもなるかもしれないのですよね。
私は介護職員といっしょに、入所している方々が、生涯その人らしい生活ができるようにサポートしております。
認知症は、脳の萎縮が徐々に進行していく病気です。単なる物忘れとはまったく違います。
認知症の方は、今言われたことや出来事などをすぐに忘れてしまうので、物事が理解できなくなります。そして、そのことを周りの人に気づかれないように、話しの辻褄を無理に合わせたり作り話をしなければならず、いつも不安と闘って過ごしているのです。それが徐々に進行していくと、日常生活にも支障をきたすようになり、家族と一緒に家庭で過ごすことが大変難しくなります。
脳の萎縮が進行していくとともに記憶の後退、専門的な言葉では「短期記憶の喪失」が起こってきます。今の瞬間から遡って徐々に過去を忘れていくのです。家族構成の中で言うと、ひ孫・孫・子供・夫婦だったら夫か妻という新しく関係を持った順に忘れていくのです。ですから息子さんが面会にいらっしゃっても「自分が産んだ子供ではない」なんてことを言うんです。10代ぐらいまでの記憶で生きているからです。10代では、まだ子供を産んではいませんよね。
そして、その日によって30代ぐらいまでの記憶があったり、40代ぐらいまでだったりしますので、毎日言うことが全然違ってくるのです。
私たち専門家は、そのことを承知していますので、それに上手に付き合うことができるのですが、いっしょに暮らす家族にとっては、何度も同じ事を繰り返して言ったりして煩わしく「うるさいなあ!」と言ってしまったり、もう用の無い人として接してしまうこともあるようです。
しかし入所している方々を見ていると、家族が面会に来た時には、いつもとは全然違う好い表情をなさいます。そんな時に私は、家族というのはすごく大事なのだなと思わされます。
ですから認知症になった方に対して、ご家族の方々が、特別なこと、専門的に難しいことをしてあげるというのでなく、今までと同じように接していただくことが一番良いのではないかと思っていまます。
そして必要な時には、ショートステイや通所介護を利用するという考えでいたら少しは介護が楽になるのではと、いつも感じています。

  報恩講(2012.11.17)感話 寺報第80号

 

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