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住職のことば

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新型コロナウイルス 「さのみふかくおどろくまじきことなり」

新型コロナウイルス 「さのみふかくおどろくまじきことなり」

2020.03.08

 新型コロナウルス感染症の拡大により、二月二十七日に政府は 小学・中学・高校を春休みまで休校するよう要請しました。また、様々なイベントの中止や延期が報じられ国民挙げて感染の拡大を防ごうとしています。各自、手洗いを励行しマスクを着用し人混みを避け、充分な栄養と睡眠をとり健康管理に努めねばならないことは言うまでもありません。
 今、見えないウイルスへの不安から、様々な情報が飛びかっています。
 室町時代にも、伝染病により多数の人が亡くなった年がありました。蓮如上人は「当時このごろ、ことのほかに疫癘(えきれい)とてひと死去す。これさらに疫癘によりて死するにはあらず。うまれはじめしよりしてさだまれる定業なり。さのみふかくおどろくまじきことなり。」(この頃、悪い伝染病に罹り死去する人がいるが、人は生まれたときから死ぬことが決まっているのだから、それほどおどろくことではない)と「疫癘の御文」に述べています。
 疫癘(伝染病)の原因がわからない時代ですから、次々に人が死んでいく事態は、現在と比べようのないほど不安で、さまざまな疑心暗鬼を生んだことでしょう。これが一番怖く危険なことです。関東大震災の折に「朝鮮人や社会主義者が暴動を起こすとのデマが警察より流布され、多くの朝鮮人・社会主義者が逮捕され、朝鮮人虐殺事件が続発」(『角川日本史辞典』)するなどということがありました。今も根拠の無い情報が人々の不安を煽り、トイレットペーパーが店舗から無くなる事態がすでに起こっています。
 蓮如上人は、「不安に惑わされ動揺するな」と警鐘を鳴らし、このような事態であるからこそ、仏法聴聞に努めなければならないと、仏教を依り処とせよと説いているのです。
 「事実に立て」。「今、出来ることに最善を尽くせ」。「罹患したら、そこで最善を尽くせ」。「大丈夫」と。 

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