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住職のことば

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「花まつり」を祝うこころ

「花まつり」を祝うこころ

2016.03.02

如来、世に興出したまうゆえは、ただ、弥陀本願海を説かんとなり。」(東本願寺出版部発行『真宗聖典』204ページ)

私たち真宗門徒が毎日お勤めしている『正信偈』の一節、「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」(『真宗大谷派勤行集』8ページ)の書きくだし文です。

ここでの「如来」は、お釈迦さまのことです。
親鸞聖人は、お釈迦様がこの世に登場されたのは、阿弥陀仏の「本願海」ただ一つを説くためであると、仰っているのです。「本願海」について古田和弘先生は、「「本願」という言葉に、親鸞聖人は「海」という字を添えておられます。それは、どのような人もすべて浄土に迎え入れたいとされる阿弥陀仏の本願が、海のように広く深い願いであることを印象深く表現されているのだと思われます。」と述べています。(『正信偈の教え 上』106ページ)
親鸞聖人は、この阿弥陀仏の「本願海」に出遇い生きる意欲を回復されたのでした。そこで、それを説いたお釈迦様を讃えておられるのです。
「花まつり」では、皆さんでこのお釈迦さまの恩徳を讃えましょう。

寺報第99号には、お釈迦さまの誕生から出家までの物語を掲載しました。

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