自信教人信の誠を尽くす。
自信教人信の誠を尽くす。
2016.08.17
勝善寺同朋の会結成10年
2006年7月23日、故川名琢磨氏・故能重実氏・関口昌司氏・鈴木正一郎氏と故前住職・現住職の六人で結成しました。
以下の文章は、寺報に同封したそのお知らせの一部です。
「この会は、誰もが参加できる「聞法会」です。念仏の教え(釈尊や親鸞聖人の教え)に聞いていく会です。そして、世間のしがらみや自分の思いに縛られて息苦しく汲々として生きている私たちが、念仏の教えに生きることで世間の中にありながら解放されていくことを目的とする会です。
「勝善寺同朋の会」結成は、「本山(東本願寺)が宗祖親鸞聖人に出遇(であ)う根本道場となり、寺が念仏の教えを聞く道場になり、門徒が名実ともに念仏の教えに生きる真宗門徒となる」真宗同朋会運動の活動の一つです。
高度経済成長期に私たちは、物の豊かさ生活の便利さ快適さのみを追い求めました。その潮流の中で浄土真宗の寺々も江戸時代以来の檀家制度に経済的にまもられて葬式仏教に堕しました。そのため真宗門徒の信心は廃れ「真宗門徒一人もなし」(『宗門白書』)という状況となりました。そこで、親鸞聖人の七百回御遠忌を機に浄土真宗の信心を回復するために、宗門自身が自己批判と懺悔をし一九六二(昭和三十七)年にこの運動は始まりました。
遅ればせながら、新たに二名の推進員が誕生したことを機に、「勝善寺同朋の会」を結成することにしたのです。」
この時に誕生した二名の推進員は、釋志勇 関口昌司氏(上の写真後列右)釋徹照 鈴木正一郎氏(集合写真後列左)でした。
その後、2013年に釋征道 増田征夫氏(写真3人のうち右側)が、2015年に釋晋求 田村晋一氏(写真3人のうち中央)が、そしてこの度 釋喜法 川名喜昭氏(写真3人の左側)が、定められた研修を受け推進員として誕生しました。
題字下の言葉は、当派『宗憲』前文にある「すべての宗門に属する者は、常に自信教人信の誠を尽くし、同朋社会の顕現に努める」から採りました。
「自信教人信」は「自ら信じ人を教えて信ぜしむ」と読みます。自(みずか)らが聞法生活を励むことが、自(おの)ずから人を感化していくという意味です。
まず住職と各推進員が自信教人信の誠を尽くします。
勝善寺同朋の会は、そのことにより再出発できます。